手術 朝夕、涼しくなってきました。 健康診断で、心肥大と書かれて、心臓の不具合発見が8月。 暑さで、歩くのも辛かった。 仕事なんてとんでもないと言われ、直ぐに仕事は止めたけど、急だったのとお盆休みもちょうどあったのとで、 休み明けにはもう出勤しないことにしたから、皆さんにちゃんと挨拶もできなかった。 最初に紹介された病院では直ぐに手術だったけど、今の病院は検査入院から退院しても、直ぐには決まらない。待ってるうちに、秋の気配であります。 近くのスーパーに買い物に行くと、パートさん仲間に会ったりします。直ぐに手術なんて勢いで会社を止めたのに、のんびり買い物してるから、本当に悪いの?なんて思ったりしないかしらと、そんな事を考えたりするわあ。 だって、見た目は健康体だもん。顔色も、仕事してたときより良くなってるしね。 なんて言ってる内に、今日、外来へ診察に行ったら、今月末あたりで手術をしましょうと。 それでも何日って日付はまだだけど。 なので、その前の週にはまた、入院です。 それで、私の僧帽弁は、機械弁に入れ替わります。 普通にチャリに乗れるかなあって、それが楽しみ。 その前に、リハビリとか色々あるみたいだけど・・・。 PR
K先生 入院して、一番多く病室に来たのはK先生。 入院して二日目くらいに、採血させてと先生がやってきた。 静脈からの採血は看護師さんがするけど、動脈からの採血はドクターと呼ばれる人しかできないらしい。 K先生は手首からと言って、動脈を捜すと、針をプチッと・・・。 Σ(・口・)「ゲッ!」 すごおおおおく痛い! きゅうっと血を採ってる作業の間、足をジタバタするほど痛かった。涙目になった。 「ごめんね、痛いね。」と言葉を掛けてくれながら針を抜くと、K先生は、 「もう一回いい?」と言った。 私は、2本要るんだと思ったから、涙ながらに、そして不満そうな顔をしたと思うが、頷いた。 「でも、後にしようか、痛いもんね、ここ。」 そうしてくれと思った。後からまた痛いのも嫌だけど、結構我慢強いほうだけど、直ぐには嫌だった。 K先生が立ち去ると、一部始終を見ていた旦那が渋い顔で呟いた。 「あれ、失敗したんやで。全然血は入ってなかったもん。」 うっそおおお。痛かったんやでぇ。2本要ると思ったのに、失敗したからかい! 昼食の後、K先生がもう一度やってきて、同じ手を握って「痛いよね、こっち。」 もう、ちゃんと採ってねと心で言いながら、「左でいいよ。」と言った。 そして、再びあの激痛、今度は私も気になったから彼女の手元をチラッと見た。 血は、注射器の先の方にこびりついたみたいな量が入っていた。 K先生の後ろに立っている旦那を見たら、旦那は静かに首を横に振った。 「正直に言ってな。採血できたん?」 私がそう聞くと、K先生は、溜息をつきながら首を振った。 「明日・・・また。ごめんね、痛い思いさせて・・・。」 うわぁーーーー。両手首、筋肉痛みたいに鈍痛が残ってるのに、明日またここに刺すのか? 最悪・・・。 余りにも頼りない感じなので、名札をよおく見たら、”研修室”とか、何とか書いてあった。 ここでも、私は研修医とは思わず、 「ええっ!研修医の教育係?」と、まったくトンチンカンな風に思ってしまった。 採血もできないのが、教育とかするのかと・・・。 翌日、K先生は朝からやってきて、足の付け根から採血すると言った。手首であの痛さ。 足の付け根なんて、どれほどの痛みかと、正直泣きたくなった。が、まったく痛くはなかったのだ。 付け根のほうが、動脈が解りやすいから、ちゃんと針を刺せば痛みはそんなにないのだろうと旦那が言ってた。練習・・・したかった?手首・・・。後で研修医だと知ってから、そう思った。 K先生が研修医だと知ったのは、この病棟は明日で最後とか、M先生が言ったから。 研修医だったのかと納得した。それで、私が初めて担当した患者だったらしい。 その後、退院のちょっと前に、K先生が私に会いにきた。最初の担当患者だから気になるって。 研修医だと解ったから、痛かったぞ、動脈注射と一杯からかってやった。頑張ってくださいと思います。
原因 さて、何で心臓の弁が悪くなったのか。不思議で仕方ない。 何をしたら、心臓の弁が悪くなって、あんなに血が逆流してしまうのか。 肝臓なら飲みすぎだろうとか、肺なら吸い過ぎか・・・とか、素人なりに想像できる理由が見つからない。 心筋梗塞とかなら、食生活なんかが原因だったりもするだろうけど、僧帽弁の不具合だから・・・なあ。 弁を支える筋が切れてるのも、片方が小さくなって硬くなってると言うのも、大人になってから発症するとは思いもしないじゃないですか。 まあ・・・心臓病に詳しいわけじゃないけれどε=( ̄。 ̄;) で、今の病院で、M先生やオペをしてくれるであろうS先生は、 「子供の頃、熱を出して入院とかしたことありますか。」と聞いた。 なんでも、今はないらしいけど、昔は「リュウマチ熱」と言うのがあったらしい。 そいつは、悪い奴で、心臓の弁を弱くしてしまうことがあるらしい。 でも、そんな記憶はなかった。親に聞いてもなかったと思うと言う。 まあ、風邪かと思うらしいから、解らないまま治ってしまったと言う可能性はあります。 もう、そう言う事にしないと、原因が解らないから。 私的には、それで納得します。
検査入院 H23年、8月23日、検査入院(約2週間)しました。 11階で、4人部屋の窓際。 私が入ったのと入れ替わるように、前のベッドの人が退院して、2人になった。 隣の人は静かな人で、少し耳が遠い。 基本、カーテンが閉まっていて、そんなに交流しなくていいようだった。 ちょっと安心した。私もカーテンを常に閉めていられる。 担当医は循環器内科の部長先生と、その部下先生M先生と研修医K先生。 紹介された時、研修医と言うのが、はっきり聞こえなかった。 部長先生は、週に一回、何かのドラマみたいに回診にくるだけで、本当の意味での担当医はM先生。 それでも、最初はK先生しか来なかった。M先生は忙しい。 小さな心電図を看護師さんの手作りポシェットに入れて、常にぶら下げていました。 常時、詰め所に心電図が飛んでるらしい。 なので―でもないけど、一応重症だからなのか、私は病棟内は歩いていいけど、検査とかで病棟を出る時は、看護師さんと一緒に、車椅子に乗って移動しなければならない。 何だか、妙な感じだった。だって、本人的には元気だからね。 それも、外出願いをしてみて、受理された後は、一人歩きOKになったけどd(-_☆) カロリー制限の食事で、あっと言う間に、私の体重は38キロに。39キロに近い38キロだけど。 デジタルだから、こまかく出る。 水分制限もあった。一日1リットル。3度の食事で飲むお茶が合計300ml計算で、残り700が許された分量。ちゃんと表に書いたよ。 これも、1週間後には解禁になったけど、飲みすぎは駄目だけど。
三つの検査 入院は2週間くらいと最初に言われた。 その間に、特別な検査は三つ。 造影剤を使ったMRI。 心臓カテーテルを使った、血管の検査。 食道にカメラを入れて心臓を映す、エコー検査。 MRI・・・造影剤を注射される。それが、ちょっと体が熱くなるだけで、別に辛くはなかった。 心臓カテーテル。 実はこれが一番嫌だった。血管を細い管が這い回り、こともあろうか、自分の心臓に到達するなんて、 考えただけで気持ち悪いし、恐い。 足の付け根か腕から入れるのだけれど、私は腕だった。それは幸いだと思った。足だと半日歩けない。 側にある六つのモニターに、私の心臓とそれを取り巻く主要血管が綺麗に映し出されてた。 痛かった。麻酔してても、カテーテルが入る感じは解った。進んでいくのは解らなかった。 でも、辛かった。終わったら、血の気が無くなってしまって、暫くその場で休憩した。 食道エコー・・・何だかんだ言って、これがやっぱり辛かったかな。 直径1cm・・・なんて言ってたかなあ?忘れたけど、でも太いのは太い。胃カメラは飲んだことないけど、それよりはかなり太い・・・らしい。 先生が手に持っていたカメラの胴体部分は、ちょっとしたホース並みだった。それを入れるのかと思ったし、それが入ったのだと思っていたけど、その先にもっと細いのが付いていた。当然か。 何度もえづいて、鼻で息をしろと言われたけど、涙は出るしで鼻が詰まって、口で息すると唾を呑んでしまい、もう、何だか、とにかく辛くて、あと少しの言葉が嬉しかったなあ。 で、この時も気持ち悪くなって、キャスターに乗せられて病室に戻った。 結果、血管に詰まりとかはなかった。でも、前の病院で言われたよりも酷い事は判明した。 前の病院では、手術は形成術だったけれど、三つの検査の結果、僧帽弁閉鎖不全、しかも重度と診断。 手術は弁置換手術。 人工弁と取替え。生体弁か、機械弁かです。どっちでもいいらしいけど、生体弁は寿命がある。 良くて20年。その時また手術しなきゃならない。私の歳だと、間違いなくもう一度手術しなきゃならない。なので、機械弁を勧められる。 機械弁は、一生ワーファリンと言う薬を飲まなければならない。血が固まらないようにする薬。 だけど、機械弁でお願いする事にしました。 今、入院の予約中。次に入院したら、今度は手術です。