歩行器で ICUを出ると、HCUだったか、そんな病棟に移されました。 完全一人部屋。灰色の部屋で、機械が窓側に並んでいて、私の体情報をデジタル化しております。 首からは、多分2本、そしてお腹からも、結構太い管が2本出ていて、首の方は何だか解らないけど、 お腹の方の管の先には、体の中に溢れてくる血液を溜めるプラスチックのケースがありました。 傷は閉じても、内出血するんだって。それはまあ、最初に聞いていたけど、結構な血が溜まってた。 傷は痛い。多分。手術の傷より、背中だの肩だのの筋肉痛みたいな方が痛かった。 あと、人工心肺を繋ぐのに切った足の付け根の傷が、結構痛かった。 右側の胸の下を切ったので、そこから脱血だのをするって言ってた。 そして、HCUに来て、二日目には「少し歩きましょうか。」と、言われた。 「うそっ。」なんて心の中で思ったけど、多分、そうしないと駄目なんだと思ったから、助けを借りてベッドから下りた。 歩行器に捕まって、ゆっくり、ゆっくり歩いた。しんどいとかじゃなく、何か恐かった。 それでも、少しだけ。体重を量りに行って、終わり。 翌日も歩いた。体重を量りに行って、それからその病棟を一往復。100mって言ってた。 その時、溜まってる血を見たのです。結構溜まってた血。 それで、次の日、循環器病棟の見覚えのある看護師さんが迎えにきました。 一般病棟へ移動しました。 相変わらず、食欲は一切なかった。果物だけは、美味しかった。 PR